人との距離感が掴めてきて外での消耗が減ってくると、家の中がなんかしっくりこないということに初めて気づくことがあるんですよね。
落ち着けるはずの場所なのに、物が多い気もするし、使っていない部屋が目に入るとなんとなく落ち着かない。
何かが気になっているのに、何が気になっているのかよくわからない。そういうアラカン女性の話を聞くことがあります。
今回は、家にいる時間が増えたアラカン女性が感じる違和感とは何か、なぜ今になって気になるのかを整理してみました。
すぐに片付けたり住まいを変えたりするのではなく、まずは何に引っかかっているのかを分けて考えてみます。違和感の種類が見えてくると、次に何を見直せばいいのかも少しわかりやすくなります。
家にいる時間が増えると気になること

気になるという感覚は、最初はかなり漠然としています。
どこがとは言えないけれど、なんとなく落ち着かない。どこに座っても、ここじゃない感じがする。
この段階では何が問題なのかはまだわかりませんが、何かが引っかかっている。
まずは、その感覚をもう少し具体的に見ていきます。
使っていない部屋が目につく
気づくと、使っていない部屋が目につくようになった。
前は気にならなかったのに、部屋の前を通るたびになぜか少し引っかかる。
戸を開けると、荷物がまだそのままなんだなと思い、また閉める。
それを繰り返しているうちに、その部屋の存在が家の中で少しずつ重く感じられることがあります。
何かしなければという気持ちと、どうしたらいいかわからないという気持ち。その宙ぶらりんな感じが、じわじわと居心地を悪くしているんですよね。
物の多さが視界に入る
特定の物が邪魔というわけではないのに、全体的に密度が高く感じることもあります。
視界に入るものが多くてなんとなく重い。家にいるのにどこか窮屈で、広いはずの空間まで狭く感じてしまう。
物は増えていないのに、急に多く見えることもあります。
本当に物の量が今の暮らしに合わなくなっているのか。それとも、家で過ごす時間が増えて見え方が変わったのか。この段階ではまだわかりません。
ただ、今まで平気だったものが気になり始めたという変化は、一つの手がかりになります。
どこにいてもここじゃない感がある
リビングにいても落ち着かないし、寝室にいても何か違う。
家の中をうろうろしながら、どこにいればいいかわからなくなって、家にいるのに居場所がないように感じることもあります。
こういうときは、自分の過ごし方が変わったことで居場所が定まらなくなっていることもあれば、以前と同じ家の使い方が今の暮らしには合わなくなっていることもあります。
ここで原因を一つに決める必要はありません。
今の自分は、どこで何をして過ごしたいのか。それとも、家の広さや間取り、使い方そのものが気になっているのか。
違和感の中身を少しずつ分けてみます。
なぜ今になって気になるのか

子育て中や仕事が忙しかった頃には、こんな感覚はなかったのに、今になって気になるようになった。
同じ家に住んでいるのに、見え方が変わっている。
そこには、以前とは生活の仕方が変わってきたことも関係しています。
家にいる時間が長くなった
外で過ごす時間が減り、家にいる時間が増えた。
それだけでも、家の見え方は変わります。
忙しいときには通り過ぎていた場所に、今は長く座っている。すると、前は見えていなかったものまで目に入るようになります。
気になるものが増えたというより、見る時間が増えたんですよね。
以前は一日のうち数時間しかいなかった場所で、今は長い時間を過ごしている。
そうなれば、これまで気づかなかった細かなことが目に入ってくるのも不思議ではありません。
家の使い手が変わった
子育て中は家の使い方も家族中心でした。
子ども部屋や学校道具の置き場、大人数で使う食卓。家の配置も物の量も、その頃の生活に合わせて作られてきたものです。
今は以前とは違い、一人でいる時間が長くなって、家も少しずつ自分中心の場所になってきています。
ところが、子どものためにあった物や家族で使っていたスペースは、そのまま残っていることがあります。
家そのものは大きく変わっていなくても、そこで暮らす人や過ごし方は変わっている。
そのため、以前は気にならなかった物や場所が目につくようになったのかもしれません。
家が悪い、自分が変わってしまったと、どちらかに原因を決める必要はありません。
以前と今では家の使い方が違ってきた。そのことも、違和感を考える手がかりになります。
違和感がどこから来ているのか分けてみる

何かが気になっている。
生活が変わって、以前とは家の見え方も違ってきた。
ここまでわかってきたら、違和感を一つの原因に決めるのではなく、何に引っかかっているのかを少し分けてみます。
物を見るたびに重く感じるのか。使っていない場所が気になるのか。それとも、家の中でどう過ごしたいのかわからなくなっているのか。
似ているようでも、その先で考えることは少しずつ違います。
物を見ると気持ちが重くなる
棚や収納を見るたびに物が多いと感じたり、昔から置いてあるものが急に気になったりするなら、違和感の中心は物にあるのかもしれません。
以前は気にならなかったのに、今は気になる。
その変化が見えただけでも、何に引っかかっているのかはかなりわかりやすくなります。
物そのものが多いのか。それとも、今の生活では使わないものが増えたのか。
同じように物が気になっていても、中身は少し違います。
使っていない場所が気になる
子どもが使っていた部屋、物置のようになっている部屋、ほとんど開けなくなった収納。
そういう場所ばかりが目につくなら、今の生活では使っていない場所が増えていることに引っかかっているのかもしれません。
空いている場所があること自体が悪いわけではありません。
気になるのは、使っていないことなのか。昔の暮らしがそのまま残っていることなのか。それとも、管理する場所が多いことなのか。
同じ使っていない部屋が気になるという感覚でも、その中身は少しずつ違います。
家での過ごし方が定まらない
物や特定の部屋よりも、家にいる時間そのものが落ち着かない。
そんな場合は、これから家でどう過ごしたいのかが、まだ今の暮らしに馴染んでいないのかもしれません。
子育てや仕事を中心にしていた頃は、家ですることがある程度決まっていました。
それが減ったあと、自分のために家をどう使うのかとなると、案外すぐには決まらないものです。
何を片付けるかよりも、これからどんなふうに家で過ごしたいのか。
そちらの方が気になっているなら、物だけを動かしても答えが出ないことがあります。
家そのものが負担に感じる
掃除する場所が多い。使わない部屋がいくつもある。階段の上り下りが面倒になった。
こうしたことが引っかかっているなら、物や過ごし方だけではなく、今の住まいそのものとの関係を考える段階に近づいていることもあります。
だからといって、すぐに引っ越すという話ではありません。
今気になっているのは家の中身なのか、暮らし方なのか、それとも家そのものなのか。
ここを分けておくと、次にどこを見直せばいいのかがわかりやすくなります。
大きく変える前に気になる場所を見てみる

違和感があると、何かしなければという気持ちになることがありますよね。
でも、物が気になっているのか、使わない場所なのか、これからの過ごし方なのかによって、その先は変わります。
全部を一度に変えるより、まずは自分がどこで引っかかっているのかを見てみます。
どこで落ち着かないかを感じる
リビングにいると落ち着かないなら、部屋のどのあたりが気になるのかを見てみます。
特定の物が視界に入るからなのか。物の多さなのか。それとも、その場所で何をして過ごせばいいのかわからないのか。
すぐに答えが出なくても構いません。
家の中を歩きながら、どこにいるときが一番楽か。反対に、どこにいると何かが引っかかるか。
場所が見えてくると、気になっていることも少し分けやすくなります。
使っていない場所を確認する
家の中で、最近ほとんど使っていない場所はどこでしょう。
ずっと閉めている部屋や開けない収納、通り過ぎるだけになった場所など、今の生活ではあまり使われていないところがあるかもしれません。
使っていない場所があること自体は問題ではありません。
その場所を見ると物を減らしたくなるのか。別の使い方をしたくなるのか。それとも、維持していること自体を負担に感じるのか。
そこまで見てみると、同じ気になる場所でも違いが出てきます。
まとめ
今回は、家にいる時間が増えてから感じるようになった家の違和感について、なぜ今になって気になるのか、何に引っかかっているのかを整理してきました。
なんとなく落ち着かないという感覚があっても、その中身は同じではありません。
物の多さが気になるのか、使っていない場所が気になるのか、これから家でどう過ごしたいのかわからないのか。それとも、広さや間取り、管理する負担など、住まいそのものが今の暮らしに合わなくなってきたのか。
まずは、自分の違和感がどこに近いのかを分けてみること。
そこが見えてくると、次に考えることも変わってきます。
物だけではなく、これから家でどう過ごしたいのかが気になっているなら、次はこれからの暮らし方そのものを見直すところから考えてみると、今の自分に合う過ごし方が見えやすくなります。
広さや間取り、家を維持する負担まで引っかかっているなら、今の住まいがこれからの暮らしに合っているかを見直すことで、家そのものを考える必要があるのか整理しやすくなります。
家の中がなんかしっくりこないという感覚だけでは、何を見直せばいいのかわからないものです。
でも、気になっていることを分けてみると、片付けを考えるのか、暮らし方を考えるのか、それとも住まいそのものを考えるのかが少しずつ見えてきます。
今すぐ何かを決める必要はありません。
まずは、次に何を考えればいいのかが見えるところまで。
それが、家の違和感と向き合う最初の区切りです。


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